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トップインタビュー TOP INTERVIEW

明豊エンタープライズの事業内容について教えてください

不動産開発を中⼼にした企業グループです。グループ5社で不動産開発・建設請負・賃貸管理の事業をおこなっており、今期事業年度が第57期となります。
不動産開発・建設請負は東京23区のうち城南・城⻄エリアが中⼼です。賃貸管理は⾸都圏と京都・滋賀エリアで展開しています。⼿掛ける不動産は賃貸向け共同住宅で、住宅産業の川上から川下までワンストップで関わっているのが特⻑です。


⾝近なところでは、⾸都圏と京滋地区において賃貸住宅需要と⼊居者の要望を分析し、賃貸稼働中の集合住宅を投資家に向けて販売しています。こうして不動産投資ニーズに応え、住宅供給することで社会に貢献しています。


賃貸住宅の市場規模は2023年度が34万⼾(着⼯ベース)で、当社はこのうち370⼾程度を供給しています。少⼦化の環境下でも、⾸都圏の賃貸住宅市場は成⻑を続けており、当社グループもこの成⻑を享受していく考えです。

株式会社明豊エンタープライズ 代表取締役会長兼社長 矢吹満
株式会社明豊エンタープライズ
代表取締役会長兼社長 矢吹満

2024年7月期を振り返り、どう評価していますか?

2024年7月期は、市場の旺盛な需要によって、期初の想定より高い利益率・利益額を確保でき、6月には業績予想の上方修正を行い、売上は前期比約35%増、経常利益は約96%増、当期純利益は約115%増と、前期を大幅に上回る結果となりました。当社は、若手社員を中心に社員教育に力を入れており、若手営業社員が仕入れ・販売を拡大でき、当社の営業力の強化が図れていることが大きな要因となっています。


また、販売活動においては日本国内にとどまらず、アジア圏を中心とした海外投資家向けの販売ルートを拡大できたことも大きな要因となります。台湾ではセミナーを開催し、シンガポールや香港では初の個別商談会を実施するなど、アジア圏を中心に営業活動を積極的に強化してまいりました。


資金面では新たな借入など積極的に資金調達に取り組み、事業の拡大に向けた基盤を整えてまいります。また、グループ全体の従業員が150人を超え、従業員の働きやすい環境を整備するとともに、専門研修やマネジメントスキル研修など教育計画の充実に力を入れており、事業拡大に向けさらに社員の増員を進めていく方針です。社員数の増加は、我々の成長戦略の一環として、今後のさらなる発展を支える重要な要素となっています。

今期(2025年7月期)の見通しと今後の戦略について教えてください

商品戦略

今期も引き続き、東京23区の住環境に優れたエリアを中心に、「EL FARO(エルファーロ)」シリーズを軸としたRC住宅の供給を強化していきます。特に、城南・城西エリアでの供給ペースをさらに加速し、年間33棟前後の供給を目指しています。「EL FARO(エルファーロ)」シリーズの強みである、資金回転率の高さと短期間での事業完結を軸とし、安定した収益基盤を築いていきます。

海外販売戦略

2024年11月には台湾で現地法人を設立し、2025年から現地での営業を本格化させる予定です。この拠点を通じて、台湾をはじめとするアジア圏の投資家に向けたサービスを拡充し、さらなる販売ルートの強化を目指します。また現地デベロッパーとの日本での共同開発事業、台湾での現地グローバル人材採用も視野に積極的な販売活動を推進してまいります。

人材戦略

人材採用においては、2024年7月期に47名の新規採用を行いました(中途採用37名、新卒採用10名)。昨年に引き続き新卒・中途採用を積極的に行い、組織のさらなる成長を図ります。企業成長の大きな原動力となる若手社員への研修プログラムや実践的な教育をさらに充実させ、現場での成長スピードを加速させる体制を強化します。また、既存社員に向けた研修や専門的な研修にも力を入れ、スキルの向上とキャリアの 成長を支援する環境を整えてまいります。

垂直統合戦略

当社の主力商品である「EL FARO(エルファーロ)」および「MIJAS(ミハス)」シリーズの建設では、明豊エンジニアリングと協栄組との協業をさらに強化していきます。また、販売後の物件管理においては、明豊プロパティーズと、今期も引き続きグループ全体の利益拡大に貢献していく予定です。

将来のビジョンは?

住宅供給事業は世界的な景気変動の影響を受けてきました。今後も世界的な投資動向(特にアジア圏)による影響は強まるでしょう。そこで、市場の変化を前もって可能な限り予測し柔軟な経営を進めていきます。そのためには、海外取引の積極化とストックビジネスの伸長も欠かせません。

また、住宅産業のなかで、株主・社員・入居者・投資家等のステークホルダーがお互いに幸せを享受できるような企業グループでありたいと考えています。なかでも、社員が当社グループで働くことを誇りに思い、社員の成長と満足度を継続的に上げることが成長エンジンになると確信します。

今後、株主・投資家の皆様へは、配当性向を維持しながら、その他の株主還元を検討します。それにより株主価値の極大化を目指します。株価については、今後目指す時価総額の水準を現在の70億円から350億円に積み上げたいと考えます。

写真:代表取締役会長兼社長 矢吹満
 

このWEB株主通信のタイトル「M’s connection」に込めた
社長の想いをお聞かせください

明豊エンタープライズのVISIONやMISSIONを個人投資家・株主と共有し、共感を得る株主との繋がりという意味もありますが、明豊の冠のないグループとも繋がっているという意味も込めました。

After Talk

会社を支える
「若手社員の活躍」

当社グループでは若手社員の人材育成に力を入れております。不動産の開発デベロッパーというのは、どんな国でもいつの時代にもある産業です。そのため、数ある会社の中から当社を選んでいただけるように育成環境を整備することが重要なのです。


今の若い人は入社したい会社を選ぶ際に、いかに短期間で成長できるかというところに重きをおいています。ですから当社グループでは、1年目社員には、カバン持ちや雑巾がけと言われるような昔ながらの指導方法ではなく、しっかりと実践での数字を上げられるような研修制度を取り入れました。


土地の仕入れ値が2億から3億、そこに上物を建てて、1棟が5.5億。この規模の案件を新卒1年目の社員が年間2棟も3棟も開発しています。これはおそらく他社にはないことで、当社グループだからこそ得られるやりがいです。我々の商売相手である投資家や賃貸人に対して、当社グループに良い人材がたくさんいることは強みになります。そう考えると、若手の成長が会社を支えていると言えるでしょう。

決算サマリーFINANCIAL SUMMARY

2024年7月期
連結業績状況

  • 売上高

    20,562百万円
    前期比 34.9%増⬆︎

    (百万円)

    グラフ:売上高
  • 営業利益

    2,341百万円
    前期比 79.5%増⬆︎

    (百万円)

    グラフ:営業利益
  • 経常利益

    1,895百万円
    前期比 95.7%増⬆︎

    (百万円)

    グラフ:経常利益

数字で見る明豊エンタープライズMEIHO ENTERPRISE IN NUMBER

anniversary

56th

1968年 創業
2003年 一級建築士事務所登録
2014年 賃貸アパートメントブランド「MIJAS(ミハス)」第1号物件竣工
2020年 賃貸アパートメントブランド「MIJAS(ミハス)」第100号物件竣工

実績件数

東京23区を中心に200棟を超える
“新築1棟投資用賃貸住宅”

グループ従業員数

75名(2020年7月末)→154名(2024年7月末)

内訳

株式会社明豊エンタープライズ47

株式会社明豊プロパティーズ25

株式会社明豊エンジニアリング25

株式会社ハウスセゾンエンタープライズ19

株式会社協栄組38

社員1人当たりの
平均営業利益額

15位

2023年3月6日付日本経済新聞「中堅上場企業「NEXT Company」社員1人当たりの平均営業利益額」より

教育研究費の推移

教育研究費の推移 グラフ
  
  

関連企業

株式会社 明豊プロパティーズ
  • 首都圏を中心とした賃貸管理事業、不動産売買・仲介事業

株式会社 ハウスセゾンエンタープライズ
  • 京都・滋賀を中心に建物管理事業、サブリース事業、不動産売買仲介、賃貸物件仲介

株式会社 協栄組
  • 「大工工事」の確かな技術でRC造マンションを中心に建設する技術者集団

株式会社 明豊エンジニアリング
  • 投資用賃貸住宅の設計及び施工工事

セグメント別
売上構成比

グラフ

連結売上高

20,562百万円 前期比34.9%増

配当状況

グラフ