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明豊エンタープライズの事業内容について教えてください

不動産開発を中心にした企業グループです。グループ6社で不動産開発・建設請負・賃貸管理の事業をおこなっており、今期事業年度が第56期となります。
不動産開発・建設請負は東京23区のうち城南・城西エリアが中心です。賃貸管理は首都圏と京都・滋賀エリアで展開しています。手掛ける不動産は賃貸向け共同住宅で、住宅産業の川上から川下までワンストップで関わっているのが特長です。

身近なところでは、首都圏と京滋地区において賃貸住宅需要と入居者の要望を分析し、賃貸稼働中の集合住宅を投資家に向けて販売しています。こうして不動産投資ニーズに応え、住宅供給することで社会に貢献しています。

賃貸住宅の市場規模は2021年度が対前年比108.9%の33万戸(着工ベース)で、当社はこのうち300戸程度を供給しています。少子化の環境下でも、首都圏の賃貸住宅市場は成長を続けており、当社グループもこの成長を享受していく考えです。

株式会社明豊エンタープライズ 代表取締役会長兼社長 矢吹満
株式会社明豊エンタープライズ
代表取締役会長兼社長 矢吹満

2023年7月期を振り返り、どう評価していますか?

業績については、連結経営成績は期初の予想数値に対して、売上は若干の未達であったものの、利益は各段階で上方修正となりました。前期の実績に対しては増収増益を実現しました。

若手営業社員の育成に取り組んだことなどから、仕入れと販売の量が拡大しました。これによる資金需要(営業キャッシュ56億の流出)を増資(10億)と借入増(45億)で賄っています。また、前期中に新たに建設会社2社がグループに参入しました。これにより、今後の建設コスト縮減と建設利益のグループ内留保を実現できる見込みです。

また、成長戦略に伴う人員増加と会議・接客スペースの確保のため、本社事務所の増床をおこなっています。1階分150坪の大きさだったオフィスは、今は3階分の480坪と3倍の面積になりました。社員の数は2倍強ですから、これからさらに社員を増やしていくという意志の表れです。

今期(2024年7月期)の見通しと今後の戦略について教えてください

商品戦略

東京23区の中で、住環境に優れ、地勢的安全性が高く、都心アクセスの良い城南・城西地区中心に賃貸住宅商品を提供していきます。18か月以内と資金回転率が高く、短いタームで事業完結する低層RC住宅「EL FARO」(エルファーロ)の供給を強化しており、中期的に年間40棟程度のペースに引き上げる計画です。

人材戦略

前期までの3事業年度において、新卒及び中途社員採用を強化しました。新卒採用は順調で、中途採用も毎年おこなっています。その結果、グループ社員数は2020年7月末75名(平均年齢39.5才)から2023年7月末133名(平均年齢39.3才)と1.8倍に拡大しました。

さらに、売上は約1.5倍(2020/7実績99億から2023/7業績予想152億へ)、営業利益は約2.4倍(2020/7実績5.5億から2023/7業績予想13.0億へ)と生産性を向上させることができました。

若手営業社員に対しては独自の業務マニュアルや社内研修制度を整備し、入社1年目から責任権限を委譲することで成長スピードを上げ活躍できる仕組みを作ってきました。その結果、過去3事業年度の新卒入社社員の離職率は0%です。

垂直統合戦略

前期に設立した明豊エンジニアリングと前期にグループ入りした協栄組が結果を出しています。「MIJAS」(ミハス)、「EL FARO」(エルファーロ)の建設請負を明豊エンジニアリングが14件、協栄組が8件受注しました。これらは、今期の連結利益の積み上げに貢献する予定です。

将来のビジョンは?

住宅供給事業は世界的な景気変動の影響を受けてきました。今後も世界的な投資動向(特にアジア圏)による影響は強まるでしょう。そこで、市場の変化を前もって可能な限り予測し柔軟な経営を進めていきます。そのためには、海外取引の積極化とストックビジネスの伸長も欠かせません。

また、住宅産業のなかで、株主・社員・入居者・投資家等のステークホルダーがお互いに幸せを享受できるような企業グループでありたいと考えています。なかでも、社員が当社グループで働くことを誇りに思い、社員の成長と満足度を継続的に上げることが成長エンジンになると確信します。

今後、株主・投資家の皆様へは、配当性向を維持しながら、その他の株主還元を検討します。それにより株主価値の極大化を目指します。株価については、今後目指す時価総額の水準を現在の70億円から350億円に積み上げたいと考えます。

写真:代表取締役会長兼社長 矢吹満
 

このWEB株主通信のタイトル「M’s connection」に込めた
社長の想いをお聞かせください

明豊エンタープライズのVISIONやMISSIONを個人投資家・株主と共有し、共感を得る株主との繋がりという意味もありますが、明豊の冠のないグループとも繋がっているという意味も込めました。

After Talk

会社を支える
「若手社員の活躍」

現在当社グループの若手社員の離職率は0%です。これには理由があります。まず、不動産の開発デベロッパーというのは、どんな国でもいつの時代にもある産業です。だから、会社もたくさんあり、当社は働きたい人から選ばれる側です。

今の若い人は入社したい会社を選ぶ際に、いかに短期間で成長できるかというところに重きをおいています。ですから当社グループでは、1年目社員には、カバン持ちや雑巾がけと言われるような昔ながらの指導方法ではなく、しっかりと実践での数字を上げられるような研修制度を取り入れました。

土地の仕入れ値が2億から3億、そこに上物を建てて、1棟が5.5億。この規模の案件を新卒1年目の社員が年間2棟も3棟も開発しています。これはおそらく他社にはないこと。これがやりがいとなって、離職率0%に繋がっているのです。我々の商売相手である投資家や入居者に対して、当社グループに良い人材がたくさんいることは強みになります。そう考えると、若手の成長が会社を支えていると言えるでしょう。

決算サマリーFINANCIAL SUMMARY

2023年7月期
連結業績状況

  • 売上高

    15,247百万円
    前期比 36.6%増⬆︎

    (百万円)

    グラフ:売上高
  • 営業利益

    1,304百万円
    前期比 16.9%増⬆︎

    (百万円)

    グラフ:営業利益
  • 経常利益

    968百万円
    前期比 3.9%増⬆︎

    (百万円)

    グラフ:経常利益

数字で見る明豊エンタープライズMEIHO ENTERPRISE IN NUMBER

55th anniversary

55th

1968年 創業
2003年 一級建築士事務所登録
2014年 賃貸アパートメントブランド「MIJAS(ミハス)」第1号物件竣工
2019年 新築1棟投資用賃貸住宅シリーズ「EL FARO(エルファーロ)」第1号物件「EL FARO 練馬」竣工
2020年 賃貸アパートメントブランド「MIJAS(ミハス)」第100号物件竣工

実績件数

東京23区を中心に100棟を超える
“新築1棟投資用賃貸住宅”

グループ従業員数

75名(2020年7月末)→133名(2023年7月末)

2022年8月に株式会社協栄組をMAしたことにより29名が増員

内訳

株式会社明豊エンタープライズ43

株式会社明豊プロパティーズ26

株式会社明豊エンジニアリング16

株式会社ハウスセゾンエンタープライズ19

株式会社協栄組29

新卒採用を積極的に開始した2021年4月以降〜 離職率0%(2023年8月30日時点) 新卒採用を積極的に開始した2021年4月以降〜 離職率0%(2023年8月30日時点)

社員1人当たりの
平均営業利益額

15位

2023年3月6日付日本経済新聞「中堅上場企業「NEXT Company」社員1人当たりの平均営業利益額」より

投資用住宅販売

1位
  
  

関連企業

株式会社 明豊プロパティーズ
  • 首都圏を中心とした賃貸管理事業、不動産売買・仲介事業

株式会社 ハウスセゾンエンタープライズ
  • 京都・滋賀を中心に建物管理事業、サブリース事業、不動産売買仲介、賃貸物件仲介

株式会社 協栄組
  • 「大工工事」の確かな技術でRC造マンションを中心に建設する技術者集団

株式会社 明豊エンジニアリング
  • 投資用賃貸住宅の設計及び施工工事

連結売上高

15,247百万円 前期比36.6%増

セグメント別
売上構成比

グラフ

配当状況

グラフ

配当性向

グラフ